2008-09-20

小中校応援へ「住民バンク」

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募る、学校応援団――。淡路市教委は、登下校時の小中学生の見守りや環境学習の指導などを担うボランティア人材バンクの設立に乗り出した。意欲ある市民に登録してもらい、学校側の要望とすり合わせた上で派遣する。お年寄りをはじめ、知識や経験を生かせるとともに、学校ごとに対応してきた人材確保の労力を省けるメリットがあるという。近く希望者を募り、11月にも派遣を始めたい考えだ。

 文部科学省、県からの委託事業で、同市に「学校支援地域本部」を置き、元校長の地域コーディネーター1人が市内の各校にニーズを聞いて、内容に見合う登録者を選定。派遣の可否などを調整し、赴いてもらう。交通費や教材費は県が負担する。

 市教委は7月、市内の24小学校と5中学校にボランティアの協力を望む分野を尋ねたアンケート(複数回答可)を実施。その結果、不審者から登下校中の子どもたちを守る「安全確保」が9校と最も多く、外国語や外国文化の教育が7校、地域の郷土料理講習が4校、里山での環境教育と校内の環境整備が各3校――などとなった。

 市教委によると現在、市内の各小中学校で3~8人の市民がボランティア活動に携わっている。人材バンク設立時の登録者に加え、市教委は半年間で約100人の「人材」確保を目指しており、既に同市志筑の「しづのおだまき館」内に本部を設置。地域コーディネーターの任命も終え、ポスター100枚を作ってPRしている。

 「学校の要望に応えるには人数の確保が最大の課題。協力をお願いしたい」と市教委。洲本、南あわじ両市も本部を設置して準備を進めており、10月中には募集を始めるという。

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