[北京 30日 ロイター] 中国の胡錦濤国家主席は29日、共産党政治局の委員会で、世界的な景気悪化の進行により中国の競争力と貿易力が脅かされ、共産党の統治能力が試されていると警告した。新華社が同日遅くに報じた。
胡主席の単刀直入な発言は、中国が悪化する情勢に速やかに終止符が打たれるとはみていないことを示唆している。
政府系シンクタンクの国家情報センターは先ごろ、今年第4・四半期の中国国内総生産(GDP)伸び率が前年同期比8%に鈍化し、四半期ベースで少なくとも2005年第4・四半期以来の低い伸びになるとの見通しを示した。
胡主席「今後、世界の経済成長が明白に鈍化する中、われわれはいや応なしに国際金融危機と圧力の持続的深まりによる影響に直面することになる」と 述べた上で、鈍化は「明らかに外需を減少させ、わが国の伝統的な競争力の優位性を徐々に弱めさせる圧力を掛けている」と指摘した。
また、これは純粋に経済上の問題であると同時に、社会的、政治的問題でもあるとも強調。「この圧力を勢いに、課題を機会に変え、着実で比較的速いペースの経済成長を維持できるかどうかは、共産党の統治能力に対する試金石だ」と述べた。
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