2008-12-08

“派遣切り”県内外国人も ハローワークに殺到

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 不況による企業の“派遣切り”が問題になる中、県内でも製造業などで働く外国人が失業し、仕事を求めて公共職業安定所(ハローワーク)などに殺到している。

 ハローワーク四日市では、外国人の新規求職が9月以降急増。9月81人(前年同月36人)、10月99人(同33人)、11月91人(同28人)だった。

 窓口の担当者によると、派遣会社を解雇された人が多く、日系ブラジル人が約8割。多い日で20人近くが窓口を訪れるが、実際に就職先が見つかるのは月に20人程度だ。

 担当者は「求職は増えるのに受け入れ企業は少ない。失業は外国人に一番先に広がったという印象」と話す。

 三重労働局によると、外国人雇用サービスコーナーがある四日市、鈴鹿、津の各ハローワークでは4-10月の新規求職は941件に上り、昨年度1年間の925件をすでに上回った。

 同局がまとめた6月までの各企業の届け出では、県内の外国人労働者は約1万1400人。うち派遣や事業請負の形で働く人は約6000人と半数を超える。

 同局では3日、雇用情勢の悪化に対応した緊急雇用対策本部を設置した。同局職業対策課では「外国人に特化した対策は設けていないが、今後も各ハローワークで就職支援の充実を図る」とした。

 (山田浩平)


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