【北京=多部田俊輔】中国政府は16日、国有企業の再編を推進する方針を発表した。国務院(政府)が監督管理する大型国有企業143社を2010 年をめどに3―4割減に相当する80―100社まで統廃合する。業績が堅調な企業同士を合併させるなどして企業規模を拡大し、国際競争力を高める。
国務院国有資産監督管理委員会が開いた金融危機の対策を検討する会議の席上で、李栄融主任が示した。経営難に陥った国有企業を救済するのではなく、強者同士の合併などで30―50社の国際競争力を持つ企業集団を作り出す狙いだという。
ある産業の上流部門と下流部門で分かれている企業を垂直統合し、技術開発やコストダウンを強力に進める。具体的には、石炭会社と電力会社の統合などを検討しているようだ。企業数が多いとされる自動車や鉄鋼業界でも再編を進める方針とみられる。(02:11)●●コメント●●
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