2009-09-01

なぜなんだ? 偽ブランド買いあさる日本人

:::引用:::
 「雪非雪(ハンドルネーム)」さんは8月31日、自らのブログページで、中国国内の小売市場で偽ブランドを買いあさる日本人の話題を取り上げ、「なぜなのだ」と疑問を示した。「雪非雪」さんは日本在住で、日本語にも詳しいという。

  「雪非雪」さんはまず、中国国内で偽ブランド商品や、「パクリ版商品」が横行していることを認めた。中国で偽ブランド商品を買いあさる日本人の姿を初めて見たのはかなり前で、「おそらく2004年のことだった」という。

  上海市内の小売市場で、腕時計やバッグ、財布、ベルトなど多種多様な偽ブランド商品が売られていたが、日本人がバッグなどを買っていた。

  最近では、8月下旬にも同様の光景を見た。20軒ほどの偽ブランドなどを扱う商店街に複数の日本人グループがいて、日本語を話す店員相手に、懸命に値切っていた。「雪非雪」さんは、「価格交渉は中国人にとってお手の物だが、日本ではあまり見ない。表示されている価格にもともと“水増し分”があまり含まれていないからだ」と紹介した。

  市場内にあった1件の店には60歳ぐらいの日本人の紳士がいた。椅子に座って、女性の店主を「ママさん」と呼んでおり、常連客のようだった。「ママさん」は、次々に偽ブランド商品の説明をしていたという。

  また、韓国人らしい買い物グループもいた。「雪非雪」さんによると、韓国語は分からないが、店員も見事な韓国語で対応しているようだったという。

  「雪非雪」さんは、日本人が中国で偽ブランドを買いあさることが、非常に不思議だったという。日本国内では多くのメディアが中国の偽ブランド商品製造を厳しく非難している。そのため、「日本人の絶対的多数はルールを守り、知的財産権の侵害は恥だと考えている」とのイメージがあったからだ。

  その後、日本に向かう飛行機で、南半球を旅して帰国するという日本人大学生と隣り合わせになった。「旅行中に中国人を多く見たが話し声が大きくて、まるで互いに怒っているようだった。金持ちのようだった」、「中国のことはほとんど知らない」などと言うので、「それなら一度、物余り時代になった中国を見に来てください」と勧めるなど、ふたりの会話ははずんだ。

  「雪非雪」さんがなにげなく、中国で偽ブランドを買いあさる日本人のことを話したところ、その大学生は非常に恥じ入った様子だったという。改めて理由を尋ねたところ「よく分からない。プレゼントするのかインターネットのオークションで売るつもりなのか」、「日本人にもいろいろな人がいる。ブランドに目がくらみすぎて、本物でも偽物でも、どうでもよいと考えているのか」などと説明したが、「なぜか」に対する明確な答えはなかった。

  「雪非雪」さんによると、「今でも理由はよく分からない」。ただし、「日本人にとって、偽ブランド商品を買いあさる人はごく少数だが、偽ブランドを売る中国の店員は、日本人客がごく少数とは考えていない」ことは明らかだという。(編集担当:如月隼人)
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