2009-09-09

中国、香港で元建て国債 本土外で初、外国人投資拡大も

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 【香港=吉田渉】中国財政省は8日、香港で人民元建て国債60億元(約810億円)を28日に発行すると発表した。中国本土外で初の元建て国債で、外国人投資家の購入も認める見通し。域外での元建て金融商品の幅を広げ、人民元の国際化につなげる狙いだ。

 財政省は元建て国債を個人投資家、機関投資家向けに売り出すと発表。利率など詳細については「市場化の原則に照らし合わせて発行条件を決める」との表現にとどめた。ただ「人民元の国際的地位を高める」とも明記しており、香港の指定金融機関を通じて外国人が購入できる可能性が高い。

 中国国内で発行されている国債は現在でも、一部の国外機関投資家による投資が認められている。ただ購入額に上限があるなど規制が厳しく、外国人の投資は進んでいない。香港は中国の一部だが投資の自由が確保されており、邦銀筋は「外国人の購入も期待できる」とみている。(08日 19:22)
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