2009-09-09

「働きたい」母親たちを支援 月1回の就職セミナーで悩み共有

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求職中の母親が対象の就職セミナーが2日、福井市大手3丁目の福井放送会館内にある「マザーズサロン」で開かれた。共働き率の高い県内でも育児と仕事の両立に悩む母親たちは多く、新政権には「産み、育てられる」環境整備の実現を求める声が上がった。

 面接で「子どもが熱を出したらどうするの」と聞かれ、答えられず不採用となった20代の参加者は「子どもが就職の障害になるなんて…」と自身の体験を明かした。

 同サロンはハローワーク福井(穴田隆英所長)の管轄で2007年4月に開設された。子育て中の母親の就職支援専門のサービスに取り組む。不況の影響で、昨年末から相談件数は急増。3カ月に1度開いていた就職セミナーは、6月から月に1度のペースにした。

 セミナーでは母親たちが求職中の悩みを共有し合う。「保育園や児童館の空きがなく、勤務時間の融通が利かない」「時間や休業日にこだわると仕事がない」などの声が多く、半年以上も求職活動を続ける女性もいた。

 同サロンの川村直子室長は「不況で働きたい母親が多い中、子育てが採用の判断基準になってはならない。労働人口が減る中で、子育て中の女性や高齢者は貴重な人材。積極的に雇う企業を政府が支援する制度があってもいい」と新政権への期待を口にした。

 同サロンは事業所の求人も受け付ける。問い合わせは、同サロン=電0776(22)2800=へ。

 (増田紗苗)

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