2009-09-28

職業観1年から養おう、来年度 キャリアセンター開設へ…福井県立大

:::引用:::
 福井県立大は、学生の職業観や人生観を早期に養うための「キャリアセンター」を、2010年度に開設する方針を固めた。現在の就職支援は3年生が中心で、就職活動への対応の色彩が濃いが、1、2年生の早い段階から、将来の人生設計について考えてもらう狙いだ。また、学生自身が合同企業説明会を企画しており、長期化する“超氷河期”に対応する動きが活発化している。

 県立大によると、今春の卒業生は3月末までに、就職希望者304人のうち、97・0%にあたる295人の就職が内定。来春卒業予定の学生に対する求人票も、8月末現在は昨年並みの約2000社と堅調だ。ただ、大手でも採用人数を明らかにしなかったり、欠員が生じても追加募集をしなかったりするなど、採用に消極的な動きが出ているという。

 県立大は、4月をめどに永平寺町松岡兼定島の福井キャンパス内にセンターを設ける方向で検討中。どんな仕事にやりがいを感じるかなど、学生の職業意識を高めるため、今後は職員などの体制や、キャリア教育の具体的なプログラムの詳細を詰める。

 一方、学生自身が企業と就職希望者の「出会いの場」を設けようとする動きも。県立大学生約20人で作るグループ「産学交流会」(榊原光賀会長)は、11月末に3年生対象の合同企業説明会を開くことを目指している。

 企業と学生との距離を近づけようと企画。従来の説明会では企業側が一方的に話すだけで終わりがちなため、学生を少人数のグループに分け、それぞれ企業の経営者と語り合う方式を計画している。どんな企業に参加してほしいかを学生からアンケートで募り、10社程度の企業に参加を依頼する方針だ。グループの副会長で県立大3年の宮本要介さん(22)は「学生側が楽しんで参加できる説明会にしたい」と話している。
(2009年9月27日 読売新聞)
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