2009-09-09

今後5年間で120万人のオープンソース系技術者が不足、市場としての中国IT業界

:::引用:::
日本にとって、今までの中国は生産拠点としての役割が大きかったですが、最近では、他業界同様に生産拠点から市場としても注目されはじめています。特にこれから5年以内に、オープンソース系技術者が中国国内で120万人不足するとの予想もでています。
その大きな兆しが早くもでてきています

【ポイント1】
WindowsからリナックスOSへのシフト

2001年12月より、WTOに加盟している中国ですが、海外の調査会社によると、中国での89%のOSが違法コピー、中国政府機関での調査でも47%が違法コピーとの調査結果が出ております。そのため有料であるWindowsの購入よりも、コストが抑えられるリナックスOSへのシフトする企業も多いそう。また、米国産であるWindowsを、政府の基本システムに利用するのは、国防の観点からも中国にとっては脅威であり、政府関係部門もリナックスへの移行や、リナックスをベースにした国産OSの開発にも力を入れています。


【ポイント2】
3Gへの設備投資が2009年上半期だけで800億元(≒1兆1,131億円)

中国のモバイル業界の規模は2008年で306.5億元(≒4,246.6億円)規模であり2009年も成長率は30%と言われています。そして、それを支える3Gの設備投資費用は2009年上半期だけで800億元(≒1兆1,131億円)にも達したと報告されています。この3Gの設備はほとんどがオープンソースが利用されています。


【ポイント3】
中国移動と聯通は3G携帯に、携帯電話向けOS「Android」を導入

AndroidはGoogleが主導で開発したLinuxベースの携帯電話向けOS。
今後、中国の主流となる3G携帯電話の基本OSになるかもしれません。

また、3G携帯電話は、中国内陸部・農村の人たちが家電を購入するときに助成金が出る制度・家電下郷の対象となる製品にも含まれています。つまり、いままで携帯電話を持ったことがなかった6億人の人々が、初めて購入する携帯電話は3G携帯ということケースも多くなるでしょう。3Gの普及でモバイルコンテンツやモバイルECの市場もますます大きくなります。


【ポイント4】
中国スタンダードな規格

中国はその市場の広さと、中国が主導を握れる知的財産権の規格作りに注力しています。中国産OS、中国発インターネット企業、中国産CPU「龍芯」、中国版ブルーレイ「CBHD」と、中国スタンダードが世界基準を変える可能性も大きいですね。中国経済圏である日本は、世界戦略をすすめつつも、中国独自の規格も意識して取り入れていく必要があるかもしれません。

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