2009-01-07

日本首相の通訳担当者の眼に映った中国総理

:::引用:::
日本外務省中国課の課長補佐、岡田勝さんは“日本の首席中国語通訳”と呼ばれている。というのは日本の首相と中国の指導者の会談に当たっては、すべて彼が 首席通訳を担当しているからだ。北京に留学したことがある岡田さんは標準語を流暢に話せる。中国の指導者も岡田さんを古くからの友人と見なしている。

12月13日、中日韓三カ国首脳会議が福岡県 太宰市で開催された。岡田さんは朝早く麻生太郎首相に随行し特別機に乗って福岡に駆けつけ、中国の温家宝総理を出迎えに行った。そのあと麻生首相の中国語 通訳として中日首脳会談、中日韓三カ国首脳会議に出席した。夕食会の席上で温総理と麻生首相の通訳をも担当した。

非常にまじめで慎重な岡田さんは温家宝総理と 麻生首相の会談メモを見せてくれた。両国首脳会談の内容のほかに私が最も興味があったのは、何度か中国の指導者と付き合ったことがあるハイレベルの日本外 交官として、岡田さん自身は中国の総理にどんな印象を持ったのかということだ。

岡田さんは非常に率直で、まず福岡県で開かれた中日首脳会談の期間中に温総理が言及した2つの“感動”について次のように話してくれた。

温総理は会談の初めに、この1年の中日両国の 協力と交流の過程を総括し、特に08年の四川大地震と北京オリンピック大会に言及した際、「地震発生後、日本政府は真っ先に救援隊を被災地区に派遣し、 13億の中国人民はその救助活動に対し深い感銘を受けた。北京オリンピック大会の開幕式では、日本選手が中日両国の国旗を手に持って入場したことも中日両 国の友情を体現している。これも中国人民を感動させた」と述べられた。「私は何回も温総理と日本首相の通訳を担当したことがあるが、中国総理が非常に誠意 あふれる言葉で本国民に感謝したのを耳にしたのは今回が初めて。これは中国の総理としての風格だと思う」と岡田さんは話した。

続いて、岡田さんは、「温総理は非常に親切で やさしい人で、今回の福岡県訪問の際も、飛行機を降りてから会議場まで、ずっと笑みをたたえていた。話をされる場合も、言葉を一つ一つゆっくり話し、すべ ての人たちにはっきりと聞こえるように分かりやすく話してくれた。会談中、厄介な問題に遭遇しても、沈着で落ち着いてこれに対処していた。温総理は非常に 傑出した指導者だ」と評価した。

 さらに岡田さんは、温家宝総理は日本の政局を熟知してい る、と言う。麻生首相との会談中、麻生首相が前日の夜に発表した第2次追加経済対策について、温総理は「その提案に関する内容をすでに読んだが、たいへん 力強いものだと思う」と述べた、という。これは温総理がいつでもどこでも日本に関心を寄せ、日本を研究していることを示すものだと岡田さんは言う。

今回の福岡訪問において、温総理はずっと満面の笑みを浮かべながら金融危機、中国経済、中日韓三カ国の協力をめぐって話し、“自信満々”という印象を与え、周りの人々に安心感を与えたと岡田さんは語る。

麻生首相が当日の夜主催した夕食会に触れて岡 田さんは、両国首脳が宴会の席で話した最も多くの話題は意外にも中国料理と日本料理についてだった、と明かした。麻生首相は「私は中華料理が大好きです」 と温総理に言った。これに対する温総理の答えは、「来年中国にいらっしゃったら、一緒に本場の中華料理を食べましょう」というものだったそうだ。

今回の中日首脳会談の情景を振りかえって、岡 田さんは、中日両国の指導者の間で相互信頼の友情が結ばれていることを実感できたと語り、これは数年来全くなかった現象だという。そして、このような友情 は必ず両国の戦略的互恵関係のさらなる発展を推進していくに違いない、と語った。

「北京週報日本語版」2009年1月7日

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