2009-01-23

中国:GDP成長率減速 「8%」維持に黄信号 社会不安の恐れも

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 【北京・大塚卓也】中国の08年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP)の伸び率が前年同期比6・8%に急減速したのは、外需依存から 脱却する改革が足踏みし、世界不況の直撃を受けたためだ。中国の場合、年率8%成長が社会の安定を維持する最低ラインとされる。中国政府は、社会不安を避 けるため巨額の財政出動で内需を積み上げる方針だが、輸出の急減をカバーしきれるかは予断を許さない。

 中国は先週、07年のGDPをドル換算(08年末レート)で3兆7672億ドル超へと大幅に上方修正し、世界3位のドイツを抜いた。08年の GDPも4兆4000億ドル強で、22日会見した馬建堂国家統計局長は「中国は高成長を維持し世界の経済成長に対する貢献率は20%を超えている」と述べ た。

 ただ、経済拡大とは裏腹に雇用不安は深刻さを増している。とくに出稼ぎ労働者「農民工」の失職が急増しており、政府は失職した農民工に転職のため の職業訓練や農業で生計を立てるための財政補助を実施すると説明している。しかし、短期的な効果は期待薄で、農民工が職を見つけられなければ、社会不安が 強まる恐れもある。


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