2007-09-14

日本語対応力で圧倒的にリードする中国オフショア開発

:::引用:::

ソフトウェア開発におけるコミュニケーションは、非常に重要な要素のひとつであることは言うまでもありません。中国は、他の諸外国と比較し、日本語対応能力に優れた技術者の数が圧倒的に多いです。

  「大連が日本語対応力ナンバー1」「中国オフショア開発の最大都市は、大連」と固く信じて疑わない方も少なくないと思います。しかし、実態はそうとは言い切れません。確かに大連の日本語対応可能な技術者の“率”は高いかもしれませんが、“絶対数”としては、北京や上海の方がむしろ上なのではないかと思います。最近は、以前に比べ北京、上海、大連以外の都市でも、日本語対応力の高い企業が増えてきたというのが実感です。


  中国オフショア開発では、各種ドキュメント、E-Mail、契約等々、100%日本語で業務を遂行することが一般的です。さらに、顧客窓口を行う中国ソフトウェア会社のリーダークラスの人材は、日本語会話力があり、日本語での仕様打合せが可能です。もちろん、リーダークラスの人材の日本語会話力のレベルは、個々人により差異があります。また、リーダーの傘下にいる開発メンバーは日本語の会話力はありませんが、読み書きは問題なくこなせるレベルである企業も少なくありません。

  しかし、中国には日本語対応力に優れた技術者が多いとは言え、無尽蔵にいるわけではありません。昨今、需要と供給の関係から、日本語対応力のある技術者は不足気味です。相当ネームバリューのある大手企業であれば別ですが、一般公募ではまず採用不可能な状況です。そのため、各企業とも日本語対応力に優れたリーダークラスの人材の獲得、育成、定着化に非常に力を入れています。

  中国と日本は、同じ漢字圏であり文字の意味もほとんど同じという点もかなり大きいと思いますが、ハングリー精神が旺盛な技術者が多く、必死に勉強する人が多いように感じます。また、元々語学習得能力が高いのではないかと思えるくらい、短期間で日本語をマスターしてしまう技術者も少なくありません。私の実体験では、全く日本語が話せなかった人がたったの3カ月の学習で、日常会話レベルは全く問題ないレベルまで上達した人に遭遇したことがあります。

  しかし、日常会話レベルの日本語力では、システム開発の技術打合せではまだ不足です。またいくら日本語力が高くても、日本のシステム開発の実務経験が乏しくては、仕事では生かせません。


  ある日本の大手ソフトウェア会社の中国現地法人では、新入社員及び入社2年目の技術者に毎年、日本語教育を行い競争させ、選抜したのち、成績優秀者数名を日本の本社に派遣して日本での実務経験を積ませる制度を実際に運用している企業があります。

  日本で数年間、業務経験を積んだ技術者は日本語力が自然に上達し、かつ実務経験を積み、日本の品質意識や納期意識を経験的に学べるため、中国帰国後は現地でリーダーとして活躍します。

  このように、中国のソフトウェア会社は各々創意工夫で、企業としての日本語対応力の向上を図っています。

●●コメント●●

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