2009-11-30

外国人技能実習制度の問題点を探る

:::引用:::
  植木町の農家夫婦らが殺傷され、中国人研修生が自殺した事件を受け、外国人研修生や実習生の相談を受けるNPO法人「くまもとレインボープロジェクト」が29日、熊本市内でシンポジウムを開き、受け入れ農家ら約30人が参加した。宇土市で農業実習をしている曹志芳さん(21)が「3カ月間休めないこともあった」と実態を訴えた。

  曹さんは熊本市内の農家で研修を受けたときの話として「窓もない部屋に住み、頼る人もなく、夏に体調が悪くなったこともあったが、3カ月間休めなかった」と訴えた。

  阿蘇市の農業山口力男さん(62)は「技術革新が進んでも若い人の力が必要。農村は高齢化が進み、安価な労働力を確保するため研修制度が使われている」と語った。
 中国人実習生らが受け入れ団体や企業に未払い賃金の支払いなどを求めて提訴した訴訟の原告側代理人を務める小野寺信勝弁護士は「制度は日本の技術を伝授する国際貢献が目的だが、実際は研修生や実習生が労働力として使われている。保証金や違約金制度などで経済的に縛られ、声をあげられない」と指摘した。

  受け入れ農家からは「複数の研修生を受け入れていれば事件は防げたのではないか」「家族の一員として研修生を受け入れている農家もある」などの発言が相次いだ。
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