2009-11-26

10月出国者数は0.4%増、3ヶ月連続プラス-訪日は年間700万人割れか

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 日本政府観光局(JNTO)によると、2009年10月の日本人出国者数(推計値)は前年比0.4%増の135万9000人となった。わずかではあるが、 8月の2.1%増、9月の15.3%増に続いて3ヶ月連続のプラス成長となった。1月からの累計(8月までは暫定値)も約1286万9000人で4.3%減となり、上半期の9.7%減から回復傾向を示している。ただし、年間の出国者数は11月と12月ともに23%前後増加しなければ前年の約1599万人に達することはないため、通年でのプラス成長は困難な状況といえる。仮に残り2ヶ月の増減が前年並みであれば通年では約4%減の約1540万人、2ヶ月が 3%から4%増加すれば約3%減の約1550万人となる計算だ。

 一方、10月の訪日外客数(推計値)は11.3%減の65万5400人で、昨年8月から15ヶ月連続の減少。重点市場では韓国が30.6%減の13万1100人、台湾が22.5%減の9万7900人となるなど全体的に苦戦。ただし、中国、タイ、オーストラリア、カナダは前年を上回り、特に中国は25.1%増の10万8300人となった。訪日外客数全体の11.3%減も、昨年 11月以降では今年8月の8.4%減に次いで下げ幅が少ない。なお、通年の累計(8月までは暫定値)は23.1%減の559万7800人。中国が8月以降の需要拡大により1.3%減の86万2200人まで戻した結果、市場別順位で台湾(29.8%減の86万300人)を抜き、韓国(40.7%減の127万 8300人)に次ぐ2位となった。

 観光庁長官の本保芳明氏は11月25日、訪日外客数の通年の見通しに付いて「ほぼ対前年比2割減でおさまる」との見通しを示した。「為替の大変動やインフルエンザの猛烈な流行などが起きず、11月、12月もこのペース」であることが前提。前年の約835 万人から推計すると700万人を割れとなる予測だ。

 2010年度の目標については、見通しをたてるのが難しいとしながらも「(予算を)相当上積みした取り組みを実施していくことが予想される」と指摘。特に、2010年はビジット・ジャパン・イヤー(VJY)であることから、(1)特設ウェブサイトを立上げ情報を発信、(2)各種割引サービスの提供、(3)在日留学生を通じた訪日の働きかけの3本柱で取り組んでいく方針だ。




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