2008-07-15

『コンサルティングの基本』を読む

:::引用:::

■コンサルティングを理解する4つの要素

 本書では、以下の4つの要素を把握し、コンサルティングの基本をつかむ。

コンサルティングの基本

神川貴実彦著
日本実業出版社
2008年5月
ISBN-10:4534043864
ISBN-13:978-4534043863
1575円(税込み)

 1つ目は「コンサルティング業界の基礎知識」である。コンサルティングとはどのような活動のことなのか。コンサルタントの職位とはいかなるものか。コンサルティングファームの組織構造やコンサルタントのキャリアパスもここに含まれる。

  2つ目は「コンサルティングファームの専門領域に関する知識」である。コンサルティングファームにはそれぞれ得意領域がある。企業戦略の策定に独自のノウ ハウを持つコンサルティングファームは「戦略系」と呼ばれる。そのほか、IT活用の支援に強みを持つ「IT系」や企業の意識改革を専門とする「組織人事& チェンジマネジメント系」、監査法人業務を展開する「フィナンシャルアドバイザリー系」などがある。

 3つ目は「プロジェクトの大まかな流れの理解」だ。プロジェクトの受注から終了までの流れをざっと見てみよう。

  クライアントから依頼を受ける。ヒアリングに基づいて提案書を作成し、クライアントからある程度の合意が得られたら、プロジェクトチームを立ち上げる。そ して、クライアントを交えてキックオフミーティングを開催する。利害関係者へのインタビューを通じて仮説を構築、検証し、中間報告を行う。抽出された課題 に対する解決方法を策定し、最終報告。次のプロジェクトの提案を行う場合もある。

 専門領域によって細部に違いはあるものの、基本的な流れに大きな変わりはない。とはいえ、「戦略」「業務およびIT」「組織人事」「内部統制」「M&A」といった代表的な領域の特性は把握しておいた方がよい。

  最後の要素は「コンサルティング業界への就職・転職方法」である。コンサルタントに求められるのは「プロフェッショナルマインド」「コンサルタント的思考 能力」「対人関係構築能力」「(ハードワークをものともしない)体力/精神力」である。この4つの資質を備えた人は、コンサルティングファームへの就職で 直面するであろう採用試験のプロセスを知っておくべきである。(鯨)

本を読む前に
コンサルを目指すなら、楽している暇はない (@IT自分戦略研究所)
あこがれのITコンサルになれたはいいけれど (@IT自分戦略研究所)
コンサルタントの存在意義って何だろう (@IT自分戦略研究所)
「人」を理解しない者に、システム屋の資格はない (@IT自分戦略研究所)

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