2008-07-29

海外旅行保険 五輪観戦者向けサービスを拡充 日本語サポートで不安解消

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東京海上日動火災保険など損害保険各社が、8月8日に開会式を迎える北京五輪に合わせて、海外旅行保険の契約者向けサービスを拡充している。中国国内で病 気になったときの病院紹介などの専用フリーダイヤルや、日本語を話せるスタッフを常駐させた現地窓口の開設など中国に行き慣れていない人のために日本語に よるサービスを充実化させている。損保各社では“安心”を付加価値とすることで、保険契約の取り込みにつなげる考えだ。

 東京海上日動は、五輪観戦や観光で中国に出かける同保険契約者向けに専用のフリーダイヤル「総合サポートライン」を8月5~25日に設置する。 保険金の請求手続きのほか、北京市内のレストランの予約や観光情報の提供なども無料で行う。また、北京市内の6病院と提携し、病院で現金を支払わずに治療 を受けられる「キャッシュレス・メディカル・サービス」の案内や手配なども行う。

 同社は「慣れない土地では、日本語によるサービスがないと不安になる。一連のサービスで安心を提供したい」(広報室)としている。損害保険ジャパンも同様のサービスを既に20日から開始しており、五輪終了後の31日まで利用できる。

 一方、三井住友海上火災保険は、電話サービスの他に、北京市内に専用窓口「ウォークインデスク」を25日に開設した。日本人スタッフを常駐さ せ、電話サービスと同様のサービスを対面で提供する。電話と窓口で重複するが「やはり直接会って話したいというニーズはある」(広報部)と判断した。

 海外旅行保険で強みを持つAIU保険では、日常的に使う中国語をまとめた冊子「中国語かんたん会話カード」を作成し、契約者に配布している。病 気になったときや食事に行ったときに必要な言葉や、「加油(ジャユウ)(頑張れ)」や「好球(ハオチュウ)(ナイスプレー)」といった五輪の応援に欠かせ ない言葉も掲載している。冊子の作成に携わったTS業務企画部の孫台マネージャーは「北京出身の自分が必要な言葉を厳選して作成した。携帯しやすいサイズ なのでぜひとも活用してほしい」と流暢(りゅうちょう)な日本語で話した。

 AIUでも8月1日から1カ月間にわたって、北京市内に電話と訪問による問い合わせを受け付ける「北京デスク」を開設し、孫マネージャーが現地 で対応にあたる。孫マネージャーは「8月の北京はかなり湿度が高いので、通気性の良い服装と十分な体調管理が必要。市内の治安はとても良いが、交通事情は 危ないところもあるので気をつけてほしい」と観戦者にアドバイスしている。
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