2009-12-15

フリービット:法人向け領域のXaaS事業の売上高は62.8%増

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■売上原価、販管費が大きく膨らむ

  フリービット <3843>は、11日に今10年4月期第2四半期決算を発表した。また、同日に渋谷の「こどもの城」で決算説明会を開催した。

  今第2四半期連結決算は、売上高67億500万円(前年同期比25.9%増)、営業利益1億9600万円(同77.2%減)、経常利益4億2400万円(同48.8%減)、純利益3億9300万円(同54.8%減)と大幅増収にもかかわらず、売上原価、販管費が大きく膨らんだことで、大幅減益となった。

  第2四半期連結累計期間の法人向け領域のXaaS事業の売上高は、前年度末にMEX(メディアエクスチェンジ )、ギガプライズを連結子会社化したことでハウジングサービス、レンタルサーバサービス、インターネット接続サービスなどを中心に取引高が増加し、売上高36億8700万円(同62.8%増)となった。

  法人向け領域のXaaS支援事業も、ギガプライズを子会社化したことによってアプリケーションソフト及びシステム開発受託事業を連結したこと等により5億6500万円(同14.1%増)。

  個人向け領域のIPv6化プラットフォーム事業の売上高は、連結子会社であるDTI(ドリーム・トレイン・インターネット)が提供する個人向けインターネット接続サービスのうち、ひかりoneTタイプ(旧TEPCOひかり)ユーザーの解約が増加したこと等により、24億5200万円(同4.5%減)であった。

  売上原価は、MEX及びギガプライズの事業原価が追加されたことに伴うネットワーク関連費用や水道光熱費、通信設備利用料、業務委託費等の増加等により、42億5700万円(同39.3%増)となり、原価率は63.7%と6.1ポイント上昇した。更に、販売費及び一般管理費が、MEX、ギガプライズの費用が追加されたこと、マーケティング部門の強化、中国進出に向けた先行費用の発生等により22億5100万円(同59.5%増)と計画より大幅に増加したことで、営業利益以下が大幅な減益となった。

  しかし、これらの経費の増加は、中期経営計画「SiLK VISION 2012」の具体的目標数値である売上高300億円、経常利益45億円を12年までに達成するために必要な先行投資であり、来期の売上高210億円、経常利益30億円の計画に変更はない。

■IPv6への移行関連事業及び同社が開発したソフトServers Manを核に、中国事業が着々と進む


  12月3日に利益面での下方修正を発表したことで、一抹の不安はあったものの、決算発表同日に、中国での事業に関する3つのニュースを発表したことで、同社が開発したソフトServers Manを核に、中国事業が着々と進んでいることが分かった。

  まず、今後中国での事業をスムーズに進めるために、中国・北京市に2法人、江蘇省無錫市に1法人の計3法人を新たに設置することを発表。そして無錫市に設立した「無錫自由位科技有限公司(以下、自由位)」は、フリービットから技術/ServersManサービスライセンスの提供を受け中国版ServersManサービスの運営を開始する準備を整え、自由位と無錫市濱湖区の提携により、山水城内のクラウドコンピューティングセンターにServersManサービスの中国SuperNodeの設置が完了。一方、高速回線と安定したデータセンターの調達は、無錫政府との提携により価格面などで優遇措置を受けている。その結果、ServersMan@iPhone(3.1.5β)、ServersMan@Windows Mobile(2.2β)、ServersMan@Android(2.0β)プラットフォームは、中国語、及び中国のSuperNodeに完全対応。

  更に、中国事業を展開する上での同社のビジネスパートナーであるBII(北京天地互連)は、12月11日、BIIのIPv6接続サービス「六飛(6fei:読みはliufei)」が、チャイナテレコムの通信ネットワークのIPv6化技術を担う候補技術の1つとして評価対象に選定されたと発表している。

  6feiは仮想化技術を利用し、IPv4ネットワーク上でIPv6ネットワークへの接続を実現するサービス。ソフトウエアをパソコンにインストールするだけで、IPv6で構築されているネットワークに円滑に接続し、さまざまなサービスが利用可能。BIIでは6月から一般ユーザー向けに6fei接続サービスを開始し、現在では中国国内で運用されているIPv6サービスとしてはトップレベルのユーザー数を持つ。

  また、チャイナテレコムでは、12月より、同社の技術研究所にあたる中国電信股有限公司北京研究院(北京市)および中国電信股有限公司広州研究院(広東省)において、6feiを用い、IPv4ネットワークからIPv6ネットワークへの接続を可能とする「IPv6 over IPv4」環境の大規模運用実験を開始。更に、近い将来、中国のインターネット網がIPv6 化を果たすことを見据え、IPv4ネットワークを構成する資産の有効活用を目指すための「IPv4 over IPv6」環境での運用実験も平行して進める。

  中国国家発展改革委員会が推進するIPv6重点プロジェクトの一つである、「次世代インターネット大学デジタル博物館」に、フリービットの中国関連会社である、自由位が提案したIPv6ソリューションが採用されたことも発表。

  この様に着々と中国事業は展開しているが、今期は事業拡大のための先行投資が嵩んだことで、通期業績予想は、売上高155億円(前期比44.0%増)、営業利益5億5000万円(同65.1%減)、経常利益8億7000万円(同42.9%減)、純利益10億円(同40.3%減)と第2四半期と同じく大幅増収、大幅減益を見込んでいる。

  しかし、先述しているように、成長へ向けての先行投資が嵩んだ影響であり、来期からは更に成長路線を進むものと期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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