2009-08-24

ベトナム人技能実習生:賃金未払い問題 賠償求め、元実習生が業者提訴

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 ◇未払い賃金など、5350万円賠償求め

 中島村の縫製加工業「東栄衣料」(本宮裕社長)と浅川町の関連会社の賃金未払い問題で、25~38歳のベトナム人女性の元実習生8人は20日、同社などを相手取り、未払い賃金や慰謝料として計約5350万円の支払いを求める訴えを福島地裁白河支部に起こした。

 訴状などによると、元実習生は国の制度で06年7~11月に来日。以来、県で定められた最低賃金の1時間620円を下回る時給で、ほぼ毎日最大14時間働かせられたという。このため、最低賃金との差額の合計として1人約310万~370万円を求めている。また、劣悪な寮生活の中、体調不良でも受診を許されなかったなどとして、1人330万円の慰謝料を請求した。

 原告3人は会見し「3年間つらく、地獄のようだった。早く帰国して家族に会いたい」と涙ながらに訴えた。白河労基署は同社に対し同日までに労働基準法に基づく立ち入り調査をした。【神保圭作】

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