2009-08-24

中国の大学生が起業しても失敗する理由

:::引用:::
  大学生であると同時に起業家であるという中国人ブロガーが「同じ大学生起業家であるというのに、米国などの大学生の成功率が我々よりも非常に高いのはなぜなのだろう?」とする文章を自らのブログに掲載した。以下はその要約。

  私が知る限り、米国で「起業」について学ぶことができる大学及び大学院は1100以上に上る。一方、中国では大学生たちに起業を呼びかけていながらも、それに見合う指導は提供されていないのが現実であり、学生たちは自分だけを頼りに荒海へ出港するのである。中国の大学にも教授の指導力や経費などの面で制限があるのかもしれないが、学生たちが必要としていることを、なぜ中国では教えようとしないのだろうか。

  まず、大学生が起業しても成功するのは至難の業であるのは事実であるが、就職できなかった多くの大学生が起業の道を選ばざるを得ないのも事実である。大学において起業に関する知識を学ぶことができないのは、未来の学生たちにとっても不利となろう。まずは第二専攻程度として起業について学ぶことができるようにするのが望ましいだろう。

  また、起業について学ぶための課程を設置するのであれば、理論よりも実践を重視し、どのように経営管理やプロジェクト分析、コストダウンを行うかなどを、経営シュミレーションできるようにすべきである。

  起業課程は政府や社会各界の支持がなければならず、ビジネスモデルの優劣を競う大会などの各種活動も必要となろう。こうすることで学生たちに起業に対する初歩的知識を提供することができると同時に、大学の外に存在する有用な資源と学生を結びつけることができる。

  以前、著名な学者が「大学教育は学生が未来を勝ち取るための杖でなければならない」と語っていたが、就職と起業の圧力に晒されている中国の大学生にとって、未来を勝ち取る杖は一体、何なのだろうか。(編集担当:及川源十郎)
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