2009-08-24

アジア通貨動向(19日)=ペソが5週間ぶり安値、ウォンも軟調

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 [シンガポール 19日 ロイター] 19日のアジア通貨市場では、フィリピンペソが下落し、5週間ぶり安値をつけた。韓国ウォンも国内株式市場の下落に伴い値を下げた。

 アナリストは、特に中国をはじめとする世界の株式市場の上昇が行き過ぎだったとの懸念が高まっているため、アジア通貨は圧迫感の強い展開が続く、と予想している。

 フォアキャストの通貨アナリスト、ダニエル・ソー氏は「今のところ、株式市場は潤沢な流動性でしっかり支えられるとの見方が多いようだが、短期的には回復の可能性はかなり低そうだ。それが(対アジア通貨での)米ドル買いの一因となっている」と語った。

 インド市場は祝日で休場だった。

 ペソPHP=は0.3%近く下落し、1米ドル=48.39ペソ。一部のノンデリバラブル・フォワード(NDF)が期日を迎え、オフショアのNDF市場で米ドル買い圧力が高まったことがペソ相場を押し下げた。

 あるディーラーは「前日の株高はリスク志向の回復にもかかわらず、ドル/ペソは買い意欲が強い」と語った。

 ドル/ペソの3カ月物NDFPHP3MNDFOR=は48.80に上昇し、0.9%のペソ下落を織り込む水準となった。前日は0.7%のペソ安を織り込む水準だった。韓国ウォンKRW=は前日国内市場終値KRW=KFTCの1246.3ウォンから1255.4ウォンに0.7%下落した。

 ソウルのトレーダーは「上海株式がソウル市場の総合株価指数(KOSPI).KS11を押し下げたため、一部の大手市場参加者が損切り目的のドルのショートカバーを急いでいた」と説明した。

 中国市場の下落が圧迫要因となり、KOSPIは0.3%安で19日の取引を終えた。

 

 インドネシアルピアIDR=は0.1%安の1万0030ルピア。他のアジア通貨に連れ安した。

 モルガン・スタンレーは、インドネシア経済の改善を考慮したとしても、このところの上昇でルピアは過大評価された水準にあると指摘。ルピアの下落を予想した。

 同社アナリストのスチュワート・ニューハム氏は調査メモで、ルピアが2009年末までに1ドル=1万1000ルピアに下落する可能性が高いとの見方を示し、投資家はNDFスプレッドを通じてドル/ルピアを買うべきだと助言した。 *0609GMT(日本時間午後3時09分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。

 

 シンガポールドル    1.4505

 台湾ドル     32.976

 韓国ウォン   1254.40

 タイバーツ       34.02

 フィリピンペソ   48.37  インドネシアルピア 10030.00

 インドルピー       48.73

 マレーシアリンギ   3.5385

 人民元        6.8342

 

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