2008-05-21

高齢者数2746万人・比率21・5%、ともに最高

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政府は20日午前の閣議で2008年版「高齢社会白書」を決定した。

 65歳以上の高齢者は07年10月1日現在、前年より86万人増えて約2746万人(男性1170万人、女性1576万人)だった。総人口に占め る高齢者の割合(高齢化率)は前年比0・7ポイント増の21・5%で、人数、比率ともに過去最高を更新した。白書は、働く意欲が旺盛な高齢者自らが、人口 減の中で活力ある社会維持に果たす役割の大きさを指摘し、多様な就労形態を整えることの重要性を訴えた。

 高齢者のうち、65~74歳の前期高齢者は約1476万人(男性694万人、女性782万人)、75歳以上の後期高齢者は約1270万人(男性477万人、女性794万人)。

 17年には後期高齢者が前期高齢者を上回ると予測した。

 4月から始まった後期高齢者医療制度(長寿医療制度)では75歳での「線引き」への反発が出ているが、白書は、要介護の高齢者の割合が、前期高齢者では3・3%なのに、後期高齢者になると21・4%と高くなっていることを示した。

 高齢化率が55年に40・5%に達し、05年には現役世代3・3人で高齢者1人を支えていたのが、55年には1・3人で1人を支えることになり、 平均寿命もさらに延びると予想した上で、「65歳以降の人生が長期化する」と強調。65歳から69歳の就職していない人のうち、男性は4割以上、女性は2 割以上が就労を希望しており、働く意欲のある高齢者の活用と若い世代の「働き過ぎ」の是正で、世代を通じた「仕事と生活の調和」が必要だとしている。

2008年5月20日11時42分 読売新聞)

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