「セカンドライフ」で人材派遣大手てこ入れ図って“セカンドライフ”
人材派遣大手がインターネット上の3次元(3D)仮想空間「セカンドライフ」で、相次いでサービスのてこ入れを図っている。セカンドライフに登録している 個人会員は、IT(情報技術)知識の水準が高いと想定されるため、セカンドライフに設けた店舗の集客力を高め、これらの人材を囲い込みたいという思惑があ るようだ。
20代向けに職業紹介を手掛けるパソナグループのパソナユース(東京都渋谷区)は10月からセカンドライフ内で、留守番電話機能を活用し、就職相談などを受け付けるサービスを業界で初めて開始した。相談があれば相手に迅速にかけ直し、顧客満足度を高める。
この7月に国内人材派遣会社で初めて、セカンドライフに就職相談に応じる支店を開設。しかし、求職者がいつ訪問するかが分からず、訪問があって もその場で相談に応じられないこともあったという。この問題を留守電で解消する。現在、セカンドライフ内支店への訪問件数は「月間300件程度」(パソナ 広報室)だが、サービスの強化によって訪問者の増大につなげる考えだ。
インテリジェンス(東京都千代田区)も、セカンドライフ内の事業拠点「インテリジェンスタワー」で提供しているコンテンツ(情報の内容)を充実 する。現在、提供している人生の可能性を体験できるゲームに加え、今月中に職業体験の新コンテンツ「はたらくミュージアム」の提供を始める。現実世界では かなわない夢の職業に就けるというもので、警察官や消防士などを候補に準備を進めている。仮想世界でもう一つの人生を送るアバターのため、これらの職業の ユニホームなども用意する。
同社がセカンドライフに拠点をつくったのは、会社の知名度アップが狙い。仮想の職業体験を通じ、立ち寄り件数を増やし、現実世界での会社のPRに役立てる。
トゥギャザーも、運営する転職希望者向け専門サイト「スコープアンドスケール」の支店を9月からセカンドライフ内にも設け、若手のウェブエンジ ニアやクリエーターなど転職支援を開始した。これまではセカンドライフの支店で求職者の来訪を待つだけだったが、今後は担当者のアバターがセカンドライフ 内を歩き回り、支店への来訪を働きかける試みを検討していく。
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セカンドライフ内の人材紹介
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