2009-07-27

音楽学校で不登校生支援 通信制高と連携 札幌に開設

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 札幌市で劇団を主宰する金田一仁志さん(49)が音楽学校「パクスミュージックスクール」(札幌市中央区)を開設し、不登校に悩む子どもたちの居場所作りに取り組んでいる。同市内にキャンパスを構える通信制高校と連携し、高校の卒業資格取得の後押しもする。金田一さんは「子どもたちが音楽を通して自分の可能性に気付き、自信を持てるような環境を作りたい」と話す。(平間真太郎)

 同スクールは4月に開設。月曜から金曜の午前11時から午後5時まで開校している。いじめが原因で不登校になったり、好きな音楽に打ち込むために通信制高校に通ったりしているなど、様々な事情を持つ15~19歳の男女10人が通う。

 授業は音楽が中心。1年間学ぶと、連携している通信制高校の音楽の単位として認定される。札幌で活躍するプロのミュージシャンが講師となり、ポップスやハードロックなどの演奏や作曲を指導する。通信制高校に通いながらプロのミュージシャンを目指す男性(17)は「自分の家にいるように自由な雰囲気で、音楽に対する意欲がわく」と話す。

 金田一さんは10年前、演劇の指導に招かれた道南のフリースクールで、不登校の子どもたちと初めて向き合った。初めのうちは、誰も視線を合わせてくれず、授業ができないなど苦労の連続だった。しかし、子どもたちが興味を持つことに耳を傾け、演劇の面白さを伝えることで、次第に心を開いてもらえたという。

 金田一さんは「一人ひとりが素晴らしい能力を持っていることを認めることが大事。今後は演劇の指導にも力を入れたい」と話す。問い合わせは同スクール(011・699・6808)へ。

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