2007-10-25

福祉施設の人材難解消へ

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福祉施設の人材難解消へ
全国で進んでいるという福祉業界の人材難。市内の福祉施設でもその問題は顕著になっているという。そこで人材確保と育成を課題とする福祉施設と、実習先の 確保等を課題とする大学や専門学校が集まり、現状を打破しようと連携の在り方、情報交換、交流を図ることを目的とした懇談会が10月27日(土)、アル ファ福祉専門学校(市内森野)で開催される。

 高齢者や障害者、学童保育など町田市内の福祉施設の数は300を越える。中でも、社会福祉法人などが運営する高齢者や障害者の福祉施設では、就職後1年未満の離職率は28%と高く、介護職員の福祉離れ、人材確保が大きな課題となっている。

 その理由には、賃金が安く、肉体的にきついなどがあげられ、賃金等が安定している民間企業に職を求める人たちが増えているという。またそういった人材不足から、研修もままならず、ボランティアに頼っている状況だと市の健康福祉課は話している。

 一方、大学や専門学校では、個人単位でのボランティアや研修を行っていることが多く、福祉を専門に学びながら、異なる業界や民間への就職が増加傾向にあり頭を悩ませているという。

 そこでそうした現状を打破しようと行われるのが今回の懇談会だ。事前にアンケート調査を実施し、学校側には、実習先の有無や卒業後の進路、福祉施設に望 むことなど、また福祉施設側には、現在不足している職種や実習受け入れ状況などについてヒアリングを行っている。そしてそれらをもとに、意見、情報交換を することで、お互いの課題を克服しようというのが今回のねらいだ。

 この懇談会を担当する市健康福祉課では「学校や福祉施設だけでなく、社会福祉協議会などの団体も参加する初めての試み。いろいろな情報を共有できる機会になる。学校側の知恵やノウハウを学んで人材難をクリアしていければ」と話す。
また、学生を中心に一般の人にも福祉の仕事や団体の活動を知ってもらい、興味を持ってもらおうと11月1日から3日まで開催される桜美林大学の学園祭で 町田市福祉協議会が主催する「福祉フェア」を実施する。市内の福祉施設やボランティア団体、NPO法人など21団体が参加し、様々なテーマで活動を発表 し、体験の場が設けられる。

 高齢化社会を向かえ、直面する課題。学校と福祉施設が連携をとり、こうした活動を行うことで課題を克服できるか、今後に注目が集まる。

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