2007-10-29

矢野経済研究所、2007年の教育産業市場調査結果を発表

:::引用:::
教育産業市場調査結果2007

【 調査要綱 】
 矢野経済研究所では、教育産業における主要分野(学習塾・予備校、各種資格専門学校、英会話スクール、幼児教育、カルチャーセ ンター、各種通信教育、学習ソフト、教科書、その他教材、企業向け研修、eラーニング)並びに周辺業態(知育玩具)を対象に、市場動向と主要事業者の業況 を調査した。

 ・調査期間:2007年6月~9月
 ・調査方法:面接取材、電話取材、郵送アンケート、企業データベース等の活用による
 ・事業動向調査対象企業:90社


【 調査結果サマリー 】
[教育産業全体概況]

  06年度の教育産業は、企業の景気回復を背景に、企業向け研修サービス市場、法人向けeラーニング市場が拡大した。その一方、個人向けの市場は、少子化、 20代の社会人人口の減少、資格ブームの一巡等もあり、学習塾市場、資格取得学校市場、英会話教室市場、幼児教育市場、民間カルチャーセンター市場、通信 教育市場が伸び悩んだ。中でも、資格取得学校市場、英会話教室市場は前年比5%以上の大幅な落ち込みを示している。

○06年度の学習塾市場は前年比0.5%減の9,550億円。学生人口の減少で市場の縮小傾向が続いているが、中学受験マーケットが好調で、個別指導塾も拡大基調にあることから、縮小は最小限に留まった。

○06年度の資格取得学校市場は、前年比7.4%減の2,640億円。若年労働者人口の減少に加えて、学生の資格取得需要が減少、公務員講座の受講者減、司法試験講座の受講者減などもあり、大幅な縮小となった。
○06年度の英会話・語学教室市場は、前年比5.2%減の3,459億円。高級路線の一部事業者を除いて、客単価の下落、受講者減少が進行し、市場は縮小傾向に。

○06年度の幼児英才教育市場は、前年比0.8%減の609億円。お受験教育(小学校受験)分野が堅調の一方、知育主体の幼児教室は全般的に伸び悩み。

○06年度の通信教育市場は、学生向けで前年比0.9%減の1,675億円、社会人向けで3.6%減の1,080億円。学生向けは、個別指導塾の台頭等でやや厳しい環境に。社会人向けは資格試験対策講座の需要が減少し市場は縮小傾向に。

○06年度の企業向け研修市場は、前年比6.1%増の5,560億円。新人研修、コンプライアンス、CSR(企業の社会責任)に関する研修需要の増加が市場を底上げした。

○06年度のeラーニング市場は前年比11.7%増の670億円。情報セキュリティー、コンプライアンス、CSRの研修手段としてeラーニングを採用する企業が増加し、市場拡大に寄与した。

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