最近IT業界では、ITエンジニアの英語力をアップさせるために、さまざまな取り組 みがされているようだ。ベネッセとアイテックは、4月から英語コミュニケーション力とITエンジニアスキルの総合評価分析を実現する「グローバルICTエ ンジニア評価テスト」の提供を開始した。また、CTC、伊藤忠テクノソリューションズは、ZDNet Japan上のサイトでポッドキャスト番組「新人SEのIT英語奮闘記」の配信を7日から開始した。語学学校では、ITエンジニア向けのコースを設けてい るなど、すでにエンジニアの英語力アップは大きなビジネスになりつつある。
背景には、コスト削減のため、試行錯誤しながらもオフショア開発の流れには逆らえないことがある。IT業界では、もう10年以上も前からソフトウ エア開発をインドや中国、ベトナムなど海外のIT企業へ委託するオフショア開発が試されてきたが、必ずしも満足いく結果が得られなかった。原因は、やはり 言葉の壁があり、日本からの仕様の説明が相手に十分伝わらなかったり、現地マネジメントが弱くて品質上の問題が発生したりしたためだ。一番の問題は日本と 現地の橋渡しとなるブリッジSEのコミュニケーション力だ。
オフショアのエンジニアとのコミュニケーションは、英語がグローバルスタンダードとなっているが、日本のITエンジニアは、他国と比較して英語が苦手な 傾向が強く、そのことがIT業界における日本の国際競争力のボトルネックとなっている。このような現状を打開するために、ITエンジニアの英語力を高めよ うとする機運が高まっているのである。
また、日本では少子化とあいまって技術者不足は目に見えている。このため最近は外国人エンジニアを日本に招いて開発するオンサイト開発も試されてきてお り、日本においてもエンジニアとマネージメントのグローバル化が必要とされている。いつまでも、日本だけ特殊ではすまされなくなってきた。
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SEの英語力が必要だという話
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