2009-05-18

【新型インフル】デマ情報続々の中国 市民の不安あおる

:::引用:::
 【北京=矢板明夫】中国政府の発表では、中国国内の新型インフルエンザ感染者は四川省と山東省の2例(16日現在、香港を含まず)だが、各地では最近、この発表と異なる感染者情報がインターネットや携帯電話を通じて広がっており、市民の間で不安が高まっている。各地の衛生局は「デマを信用してはならない」と懸命に否定しているが、2003年春に新型肺炎が流行した際、中国当局が感染情報を隠蔽(いんぺい)し、軍病院の内部告発によって真相判明された“前科”があるため、市民は政府をあまり信用していないようだ。

 広東省の新聞、広州日報などによると、12日ごろから広州市民多数の携帯電話に「広州市でも新型インフルの感染者が発見された。人民病院、南方病院、中山病院に隔離されている。この3つの病院に行かないほうがいい」とのショットメールが入った。メールには、「市内で最初に確認された感染者は広州交易会に参加するためにやってきたメキシコ人だった」などと感染経路に関する詳しい情報も書かれていた。これを受けて、3つの病院に通院する患者が激減、広東省衛生局は「省内で確認された感染例はない」とメールの内容を否定したが、来院する人の数はそれ以後もあまり回復していないという。

 河南省の鄭州市でも同じような情報がインターネットを通じて広がった。「市内の感染者の名前、住所などのほか、いくつかの団地はすでに閉鎖され、立ち入り禁止となっている」と具体的に書かれている。市衛生局はすぐに否定したが、ネットの書き込みには「政府の言うことは信用できない。自分の身は自分で守らなければならない。どんな情報でも無視しない方がよい」との意見も寄せられている。

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