福岡市の都心、天神・大名地区は、全国的に知られる美容室の激戦地。夏休みに入り、美容専門学校が相次いでオープンキャンパスや学校説明会を開い ている。美容師にあこがれる若者が増える一方、少子化の影響で各校とも学生確保に苦心。九州・山口各地から無料送迎バスを走らせたり、海外の人気メー キャップアーティストを招いたり、若者たちのハートをつかもうと懸命だ。
麻生ビューティーカレッジ(福岡市中央区大名2丁目)は、8月に計5回のオープンキャンパスを予定。2日には、パリコレクションなどで活躍しているメーキャップアーティストのフランソワ・レグディ氏を招き、実演イベントを開く。
同市中央区天神1丁目のアクロス福岡で3日にイベントを開くのは、久留米市西町の福岡南美容専門学校。九州に28の美容室を展開しているTAYA(九州支社・福岡市博多区)の美容師たちによるヘアショーや、ホラー映画の特殊メークを駆使したお化け屋敷などの趣向もある。
同校は、南は鹿児島県指宿市、北は山口県萩市まで約40カ所の集合場所を設け、会場までの無料バスを走らせる。入学後の授業料が一部免除となる特待生対策講座を開いたり、離島からの参加者に交通費を補助したりする学校も多い。
美容師養成学校に限らず、専門学校を取り巻く環境は厳しい。大学志願者が全大学の募集定員を下回る「大学全入時代」が迫っているからだ。
今春、4年制私立大の47.1%は入学者数が定員を下回った。夏休みは各大学もオープンキャンパスをしており、県内の大学の中には宿泊食事付きの無料オー プンキャンパスもあるという。これまで大学進学を断念した学生らを受け入れてきた専門学校側は、こうした状況に危機感を募らせており、競争に拍車を掛けて いるようだ。
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