【北京=多部田俊輔】中国政府は31日、衣料品など繊維製品の輸出抑制策緩和を発表した。製品輸出時に受ける税金払い戻しの率を引き上げる実質減 税を8月1日から実施する。貿易黒字削減を狙って輸出抑制策を強化してきたが、繊維産業は人民元高や人件費上昇も加わり業績が悪化。景気下支えへ政策見直 しを余儀なくされた。
財政省と国家税務総局の発表によれば、一部の織物や衣料品などを対象に付加価値税の一種である「増値税」(税率17%)の還付率を現行の11%から 13%に引き上げる。繊維製品の還付率は2006年9月に13%から11%に引き下げられており、約2年ぶりの見直しとなる。
繊維製品は中国の輸出額の1割強を占める重要産業。だが、主要輸出先である米景気の低迷や急激な人民元高で輸出競争力が低下。08年1―6月の衣料品お よび付属品の輸出額は前年同期比3.4%増の499億6000万ドルで、伸び率は前年同期(21.7%増)より大幅に減速した。●●コメント●●
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