2008-11-05

人気高まる社内SEへのキャリアチェンジ

:::引用:::
事業会社の情報システム部門で働く社内SE。自社システムの導入から運用、社員のITサポート、事業戦 略でのIT活用などを幅広く担当する「社内の知恵袋」だ。IT企業のSEなど顧客にシステムを提供する側から、こうした社内SEを目指すエンジニアが増加 している。その背景と社内SEの魅力に迫った。

Part1:なぜ社内SEが注目されるのか、企業とエンジニアの事情
企業:再構築や拡張が続くシステムの社内担当者が欲しい
社 内SEを取り巻く環境は大きく変化しつつある。その一方は企業側のニーズだ。景気回復に伴い多くの企業でシステム投資が盛んになっているが、背 景にはさまざまな要因がある。例えば日本版SOX法への対応、既存システムのバージョンアップ、新たな事業に向けた再構築や拡張、顧客の要求に合わせた サービスの展開、セキュリティの高度化などである。
こうしたシステムの導入はSI企業やITベンダーに依頼するわけだが、社内の要望を彼らに伝 え、あるいはリードし、導入後の運用や使い勝手までを視野に 入れて担当するエンジニアが必要となる。社内的にも、新システムを活用する社員のサポート、全社的なITリテラシーの強化、顧客と対応する社員へのレク チャーなどの業務が必須となる。これらの担当者がすなわち社内SEであり、その存在が改めて注目されているのだ。

エンジニア:顧客ではなく自社のシステムを担当したい
エ ンジニア側の転職意向も社内SEに向いている。リクルートが2007年6月に実 施したITエンジニア約3000人へのアンケート調査によると、転職したい職種(複数回答)の人気1位はWeb・オープン系SE(45%)で、社内SEは 微差の2位(41%)。また、回答者の11.2%を占める社内SEに限れば、実に77%が現職(社内SE)に転職したいと答えている。ITエンジニア全般 からの熱い視線と、経験者の満足度が察せられる。
この動機は大きく2つに分けられるようだ。ひとつは「上昇志向型」で、システム開発の従事者でな く主体者になりたい、将来的にはITを用いた事業戦略に も携わりたいと志望する人たち。もうひとつは「現状改善型」で、次々と続く案件を長時間労働で乗り切るのでなく、福利厚生のしっかりした事業会社でじっく りと技術に取り組みたいと考える人たちだ。どちらも企業側のニーズとマッチしていることは間違いない。

■Part2:ソフト開発職からプライダル業界の社内SEに転職
外注なので当然とはいえ、「むなしいな」と思いました
デザイン系専門学校を卒業した野武氏は流通機器メーカーに入社。当初は機構設計を担当するが、その後はSEとして開発業務に従事する。設計に使うCADを、独学で学んだプログラムでカスタマイズするなどの実績が認められての配属だ。
「前社ではソフト開発も柱となる事業で、製品のラインアップを作り替える時期でしたので、自分から手を挙げました。機構設計に6~7年携わって新しいことを始めたかったですし、実務経験はなくてもソフト開発にはそれなりの自信はありました」
販売管理のパッケージソフト開発、POSシステムの開発、飲食店向け食材管理システムの構築など、野武氏は順調にキャリアを積んでいく。最大の案件で開発 期間は約2年、メンバーは十数人だったという。ソフト開発自体は面白かったと語るが、マネジャーとして参加した飲食チェーン店向けシステム開発の仕事で、 ある衝撃を受ける。

「親しくお付き合いしていた先方の管理本部長が転属になり、新しい担当者に変わったら、仕事がなくなりました。わ れわれの業務に落ち度があったので はなく、その方の知り合いの業者に発注先が変わったのです。やりやすいという理由からでしょうが、『むなしいな』と感じました」
以前から感じていた不満もあった。いくら最上のソフトを作ろうと思っても、顧客の機密情報にはタッチできず、与えられる情報は厳密にいえば不完全だ。仕方がないと思っても、「深く突っ込めないもどかしさ」を感じていたという。
こ のような経緯から野武氏は社内SEに向けて転職活動を開始。リクナビNEXTのキーワード検索で、まさに「社内SE」を入力したという。前社が「地味 な業界」(野武氏)だったこともあり、先端的なブライダルを手掛けるノバレーゼが目に留まる。サービス業への志向ともマッチし、応募・面接の後、2005 年2月に入社となった。

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