2007-12-03

グローバル時代の注目! 国際化が進む日本製のIT資格

:::引用:::
初級システムアドミニストレータをはじめ、ビジネスパーソンに人気の情報処理技術者試験。代表的なベンダー資格のOracleマスター。これら日本製のIT資格にちょっとした変化が起きています。

今まで、多くのIT資格制度が国によってまちまちでしたが、これから国際化が進み、様々な国で威力を発揮できるようになりそうなんです。今回はその詳細についてお話いたします。
情報処理技術者試験は、近年、試験の国際化が図られています。経済産業省からの発表では、
『アジア諸国からの人材育成・認定に関する協力要請に積 極的に応え試験ノウハウの提供や試験制度の相互認証を進めていくとともに、欧米の主要なIT人材能力評価制度との相互認証などを通じて試験制度の国際化を 図り、IT人材はもとより、IT人材を採用若しくは育成する機関にとっても一層魅力ある能力認定制度とする』

簡単に言うと、
国内 のIT促進の一端を担ってきた日本の情報処理技術者試験が、アジア諸国から評価され相互認証という形で、アジア諸国で取り入れられつつあるのです。一方 で、欧米のIT人材能力評価制度との相互認証により、日本より5年はIT化が進んでいると言われる欧米に追いつける人材を育成をしていこう、ということな んですね。

これにしたがい、現在、日本の情報処理技術者の各試験は、インド、シンガポール、韓国、中国、フィリピン、タイ、ベトナムの7か国と協定が結ばれ、資格の相互認証が始まっています。例えば、中国や韓国とは以下のようなことが進んでおります。

・中国
信息産業部が実施する国家レベルのコンピューターソフト分野の専門テスト、コンピューターソフト専門技術レベル試験のプログラマー試験/初級プログラマー試験と、相互認証。
・韓国
労働部管轄の韓国産業人力公団が実施する情報処理技師の資格と、相互認証。

相互認証を受けた外国のエンジニアは、日本の入国規制の緩和措置により、日本への入国がしやすくなります。一方、日本のエンジニアも、外国の資格を取得しなくても、相互認証によりスキルを認められることになります。

相互に、お互いの国で働きやすいシステム作りが進んでいるようですね。
代表的なベンダー資格であるOracleマスターは、これまで日本オラクル独自の資格でした。今年の10月に、世界統一化のため改定されています。たとえ ば、OraclePlatinumの試験に合格すると、グローバル資格Oracle Certified Masterに自動的に認定されます。

これには、資格のメリットを上げることで受験者が増え、結果として製品のシェア拡大につながるというベンダー側の意図が見え隠れしています。しかし、受験する側にとっても、海外でも通用し活躍の場が広がる点でメリットがあるといえるでしょう。

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