インターネットイニシアティブ(IIJ)は3日、インターネットの次世代基盤技術の開発と事業化を支援するイン キュベーション事業「IIJイノベーションインスティテュート」を始めると発表した。新技術のアイデアを持ち事業化を希望する技術者を公募で選び、研究開 発契約社員として2年間オフィスや開発環境を提供する。このプロジェクトはIIJの創立15周年記念事業で、日本発の次世代インターネット技術の創出やその技術を応用した新しいビジネスモデル、社会システムなどの創造をめざしているという。
技術者の公募は2008年1月7日~2月29日に行い、書類選考、新技術のプレゼンテーション審査を経て面接で 最終選考する。選考された技術者は、契約社員として2年間の雇用契約を結び、オフィスやPCのほかサーバーやルーター、ソフトウエアなどの開発・検証用の 設備や環境を提供する。事業計画のまとめ方や資金調達、会社設立などについても支援する。
対象となる研究開発の分野は、インターネットを構成する「ユーザー」「情報」「コンピューティングリソース」の 3つをそれぞれより深く効率的に結びつける仕組みや技術、さらにそれを支えるサービス基盤の開発など。Web2.0的サービスやSaaS、仮想化、P2P ネットワークなどにより実現しつつある現在のインターネット環境の次に起こる革新を開発のターゲットにするという。
同社によると、採用人数に上限は設けておらず、「ミニマムでも10人以上はほしい」という。給与などの処遇は ケースバイケースで決めていくとしている。開発成果については特許などの知的財産権は本人のものとなり、IIJは事業化や使用などの権利を優先的に持てる 契約にする。
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